ジローナクリニック開催レポート|浜松市から世界へ!
- 8月25日
- 読了時間: 5分
FCシャルフを運営する株式会社日本シャルフはスペイン1部リーグに所属するジローナFCのユースチームとパートナーシップ契約を結んでいます。この夏、ジローナFCのユースチーム育成コーチが来日し、特別クリニックが開催されました。
30名弱の小学生が参加し、直接その指導を体験することができました。
そして、今回のクリニック参加者2名が、優秀選手として10月にスペインで開催されるジローナFCカンテラトレーニングへスカウトされました。世界への一歩を実現となったクリニック。当日はどんな内容で行われたのでしょうか?この記事で詳しくレポートしていきます。

1. カンテラトレーニングへスカウト
今回のクリニックに参加していた女子選手2名が、指導にあたったジローナ育成コーチの目に留まり、10月にスペインで開催される世界大会のピックアップメンバーとして見事選出されました。 「特別な機会に触れる」ということが、こうした具体的な結果につながる。 これはFCシャルフにとっても、社会貢献活動として機会提供を行っている日本シャルフにとっても大きな手応えでした。
もちろんこの2名だけでなく、参加した子どもたち全体がとても生き生きとプレーしサッカーを楽しむことができました。現場で見ていた良馬コーチとともに、当日を振り返ります。
2. 指導者が見せた「距離の縮め方」
「正直、子ども達は最初は身構えていました」と良馬コーチは振り返ります。
子どもたちにとって、外国人コーチは【言葉も文化も違う相手】です。最初は距離を感じて当然です。しかし、ジローナのコーチ陣が見せたのは、指導者の側から歩み寄る姿勢でした。
選手一人ひとりとハイタッチ、良いプレーには拍手
通訳を介するだけでなく、コーチ自身が身振り手振りで直接伝えようとする
トレーニング前には円陣を組み、場の空気そのものを作る
良馬コーチは、この様子をこう分析します。
「子どもたちが外国の人として距離を感じてしまうところを、向こうから触れ合いにきてくれる。結果として、トレーニングそのものがやりやすい空気になっていた」
指導の技術以前に、「場をつくる技術」がある。これが、このクリニックでは実践されていました。
3. 待ち時間ゼロのトレーニング設計
指導面でも、随所に工夫が見られました。
ポイント | 具体的な様子 |
目的の明示 | 「なぜこの練習をやるのか」を毎回説明してから始める |
待機時間の少なさ | 子どもが並んで待つ時間がほとんどなく、次々とメニューが展開 |
チーム意識づけ | 「ジローナはこうする」という言い方で、選手・保護者にクラブとしての考え方を伝える |
体調管理 | 暑さの中でも、こまめに子どもたちの様子を気にかける声かけがあった |
特に印象的だったのは、低学年の選手がみせた集中力です。通常、学年が低いほど集中が途切れやすいものですが、メニューが途切れず展開されることで、飽きる隙を与えない設計になっていました。

4. 子どもたちの変化:かたさが、笑顔に変わった瞬間
良馬コーチが最も印象に残っていると語ったのが、子どもたちの表情の変化です。
開始15分、最初の給水タイム。 このときの子どもたちは、まだ表情がかたく、暑さや疲れの方に意識が向いているように見えました。
しかし、練習が再開されてしばらくすると、
「明るくなっていくのが、はっきりわかりました。トレーニングの楽しさの方が勝って、暑い・疲れているという感覚そのものを忘れているようでした」
この変化こそ、優れた指導が生む最も分かりやすい証拠だと私たちは考えています。
技術の上達は数週間、数ヶ月かかりますが、「楽しい」という感情は、その場で子どもの表情に表れます。この楽しさがサッカー上達の原動力であり、FCシャルフで大切にしていることのひとつです。
5. 良馬コーチが改めて大切さを感じた「指導力の正体」
今回、良馬コーチが自分の指導の方向性・大切にしているものを確かなものとして持ち帰ったのは、指導者としての力量そのものについてでした。
普段ジローナFCでU-14・U-15という年代を指導しているコーチが、当日は小学校低学年の指導も担当。しかし、そこに違和感は一切なかったといいます。
「本当に指導力の高い人は、年代が変わっても当たり前のように子どもを楽しませられる。伝える方法、話を聞いてもらう方法を、いくつも持っているんだと思います」
さらに良馬コーチが注目したのは、高学年を担当していたコーチの姿勢です。
「誰よりも汗をかいて、誰よりも走っていました。指導する側が本気で動いている姿は、子どもにそのまま伝わるんだと感じました」

6. 今後の指導にどう活かすか
今回の学びを受け、私たちが改めて日々の指導に取り入れていきたいポイントは以下の3点です。
どのカテゴリを担当しても「選手を楽しませる」ことを改めて軸にする
教える以上に、選手と一緒に動き、一緒に楽しむ姿勢を持つ
コミュニケーション・場の空気づくりも、指導の一部として意識する
7. まとめ:機会は、こうして結果につながる
今回のクリニックは、「楽しい体験だった」で終わる話ではありませんでした。
指導者が歩み寄ることで、子どもたちの心の距離が縮まった
工夫されたトレーニング設計が、低学年の集中力さえも引き出した
その結果、2名の選手が世界へ羽ばたく機会提供ができた
「機会を提供すること」は、私たちが思っている以上に、子どもたちの可能性を引き出す力を持っている。それを、今回改めて実感しました。
FCシャルフでは、今後もこうした学びの機会を継続的に企画し、日々の指導の質そのものに還元していきます。
「うちの子にも、このような楽しみながら伸びる環境を経験させてみたい」と感じていただけましたら、ぜひ一度体験会にお越しください。



